前回の記事(賃貸保証会社とは?)でもご紹介しましたが、不動産を借りるという事は、賃貸保証会社を利用するという事が当たり前になってくる…というお話をしましたが、当然保証会社を利用する際に、「審査」というものがポイントになっています。審査が通らなければ目的の賃貸物件を借りる事が出来なくなる為に、何を基準に審査をしているのか?が借り手にとっては気になるところです。
不動産仲介業者にとっても、審査がなかなか通らない保証会社をお客様(借り手)に紹介するのは、難しいところです。また保証会社の審査が緩すぎても、後々の滞納リスクが生じる為、その判断はやはり難しいところかと思います。
借り手側の債務履歴については、やはり様々な債務に対する滞納履歴の有無がとても重要になってきますので、賃貸物件を借りる側は、常日頃から支払いなどを適格に行う事が、審査を問題なく通過する為に日頃から気を付けておきたい所です。
■審査の内容(どのような事が審査の内容か?)
気になる審査の内容ですが、以下審査内容についてまとめてみました。
上記はあくまで想定ではありますが審査される場合、賃貸保証会社の申込は、嘘偽りなく、正しい情報を記載するようにしましょう。例えば、車のローンを組んでいるという事は、カーローンの審査に合格しているという事でもありますから、ある程度の信用POINTになりますが、仕事で利用している職種であれば、良いとされますし、私的に利用しているのであれば、資産性を判断される事にもなります。また借りすぎていると判断されれば審査は否決となります。このように、借り手を疑っている訳ではなく、あくまで今の生活スタイルのままで、申込をした物件を借りて問題なく支払いする事ができるのか?という事を判断されていると考えた方が、滞納したことが無いのに審査に落ちた場合でも、家賃の設定が高かったのかな?と思えば落ち込む必要はありません。また家賃が収入に見合っていないとファイナンスのプロに判断されたのだという事を思えば、借り手を否定している訳ではありませんので、審査に対してもやもやする必要はありません、そのようにドライに考えてみましょう。またネット記事などで、審査対象者の情報が掲載されている場合、事件性があるのか?という事もみられる為、資産性だけではなく、その人物像もある程度見られていると思った方が良いでしょう。
■審査内容詳細まとめ
- 収入状況: 借り手が安定した収入源を有しているかどうかが重要です。審査では、収入の源泉や月々の収入額、雇用形態(正社員、契約社員、パートタイマーなど)が確認されます。
- 債務履歴: 借り手の信用情報が審査されます。これには、クレジットカードの利用履歴やローンの返済履歴、過去の滞納や債務整理の有無などが含まれます。
- 前の賃貸履歴: 前の賃貸物件での滞納やトラブルの有無が確認されることもあります。良好な賃貸履歴を持つことが審査を通過するための要件となります。
- 連帯保証人の有無: 借り手が信用力や収入面で不安がある場合、連帯保証人を立てることが要求されることがあります。連帯保証人は、借り手の債務を補うために責任を負う人物です。
- その他の条件: 保証会社によっては、審査基準に追加の条件が設けられることがあります。例えば、ペット飼育可否や居住期間、共同居住者の有無などが該当します。
■審査が落ちた理由はなぜ聞けないのか?
よく、様々な審査をかけて、否決となった場合、その審査に落ちた理由についてはお話できないと、理由を聞いても断られる場合がありますが、審査というのはそもそも機密情報になっております。最近ではAiにて審査判定をするという事もあるので、その理由は連絡をくれた人も分からなかったりするものです。また個人情報をきちんと取り扱ってくれているという事でもありますので、逆に具体的に言われるよりも機密が守られていると捉えた方が良いでしょう。様々な観点からの審査となりますので、具体的に何が原因なのか?を追求するよりも、通常の生活の中で、滞納を無くし、支払いルールを守り生活をする事をお勧めいたします。
ですので、他社にて審査通過となる場合もありますので、万が一審査否決となったとしても、心当たりがない場合は、そこまで気にする事はないと考えると良いでしょう。
審査結果を待っていると「大丈夫かな?」と、もやもやした気持ちになってしまうでしょうが、現在では複数の保証会社もある為、不動産仲介業者の方も、再審査ができるように複数の審査会社の準備を用意すると万が一の審査否決の時でも対処できるので、お客様にも「大丈夫ですよ、他にも審査会社はありますからやってみましょう!」と積極的に説明すると借り手側は安心するのではないでしょうか?
■連帯保証人は審査に影響を及ぼす。
では、出来るだけ審査通過となる為には、どのような対応をしたほうが良いか?についてお話していきます。
それは連帯保証人を用意するという事です。
まず、親族などにお話しをし、連帯保証人になってくれるという方がいれば、審査にも通過しやすくなります。
理由は、連帯保証人がいれば、滞納があった際の保証会社の回収リスクが減るという事がもっともな理由になります。
まだ、社会に出てから間もない人は信用というよりかは、社会のルールが分からないし、期日内に支払うという事を甘く見ている方もいるでしょう。しかし、親族や友人が連帯保証人に入るという事は、保証会社にとっては安心の材料になりますので、審査が進まない場合などは連帯保証人を設定してみるもの一つの手であると思います。